昨年からナシの剪定を教わるという約束を取り付けていたのですが、ようやく行くことができました。
なぜに剪定?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

一般に果樹は、上手に剪定や管理をしないと毎年実をつけません。(勿論一部の例外はありますが。)
毎年実が付くというのは、実は不自然なことなんです。というのも、植物は自分にとって環境が良いと自分自身を大きくしようと栄養成長にエネルギーを割くのです。
栄養成長にエネルギー割くと、実を着ける為の生殖成長が弱まります。簡単に言うと、その栄養成長を制御してあげるのが、剪定になるのです。
実は、私は品種改良が趣味の一つです、最近、ある植物の品種改良に熱意を注いでいます。ただ、その植物がなかなか花を咲かせてくれないのです。
花を咲かせる為には、どうしたら良いか?また、その技術を他の生物に応用できないかということで、剪定に興味があったのです。
前置きが長くなりましたが、その実際の一部です。

不要な枝を切った後、残す枝を水平方向へ引っ張ります。

枝はそのままでは、垂直方向へ伸びるので、紐で固定してあげます。
不要な枝を切るだけだと思っていた私は、目からウロコでした。
この枝を固定する作業は、きちんと科学的根拠もあるのです。
「頂芽優勢」という言葉をご存知でしょうか?
一番先の芽が一番成長が良くなるということです。
枝が垂直であれば、勿論頂芽は1個です。
ところが、枝を水平にしてあげれば、どれもが頂芽になる可能性があります。
木は全ての芽を伸ばそうとするので、栄養成長が分散されるわけです。
いやーっ、勉強になりますね。
他にも沢山の技術を教えてもらいました。
あまり載せると、難解になってしまうので、この辺にしておきます。
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